PhⅡ顆粒

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2003年9月27日(土)~10月1日(水) 新宿紀伊國屋ホールにて上演

構成演出■宮川賢
出演■金田遊希、宮川賢、東地宏樹、高田裕司、はしもとゆか、桑原貞雄、小松由佳、いど、菅ジュース、得田舞美、野中真治、他

イントロダクション

桐山俊と森園治は、知人から紹介された割の良いアルバイトをすることにした。小さな山村で暮らすこの二人は、温泉すら出ない中途半端な観光地に、それぞれ職人の家に生まれた。貧乏が染みついた生活に嫌気がさしたこともあり、それを引き受けた。そのアルバイトとは、コールドスリープの薬を商品化する為の人体実験だった。

効用が切れた時に、彼らが何の副作用もなしに目覚められれば、市販薬に出来る。製薬会社は躍起になって商品化を急いだ。その薬の名は「Ph-Ⅱ(顆粒)」と言う。普通の睡眠薬は多量に飲めば死ぬ。しかし、Ph-Ⅱ顆粒は違った。この薬が従来の睡眠薬と大きく異なる点は更にふたつある。ひとつは、量を微妙に調整することで、強制的に眠らせる時間を指定できること。そして、もうひとつは、なんと最長65年(理論値では120年)もの間、眠らせることが可能なこと。
例えば50年の冷凍睡眠の実験は、当然ながら50年という期間を費やす。それを経て初めて成功か失敗かが判じられる、気の遠くなるような話。

実験に参加することは、自殺をするに等しい。実験期間によっては、親や恋人と二度と会えない。なのに桐山俊と森園治が引き受けたのは、別の所に魅力を見出したからでもあった。冷凍睡眠を経て目覚めることが出来れば、それは未来方向にのみ移動できる「片側通行の時間飛行である」ということ。目覚めた時、それが何十年後であろうと、薬を飲んだ時と自分自身は何一つ変わっていないのだ。

完全なる冷凍睡眠への実現に向けて、製薬会社は命知らずを募った。そして巨額の報酬を目当てに何人かが名乗りを上げた。その中に小さな田舎町で育った仲の良い青年二人、桐山俊と森園治がいた。

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口上

おそらく、登場人物が(芝居の中で)過ごす期間は、僕が書いた芝居の中でも最長だと思います。かつ、空前絶後ではないかと。
利権の中でフラフラする主人公は、それでも自分なりに価値観を見出します。自分が良ければそれでいいのです。
そんなシンプルな人生訓を、今回は登場人物から諭して貰えそうで、今から芝居作りが楽しみです。是非見に来て下さい。
顔ぶれを見れば解るように、舞台上はとても賑やかになりそうです。(宮川賢)

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