「来て良かったです」に貴賤はないけど

職業に貴賎はないですよね。でも、まぁ、なんでしょうねぇ、日テレの訴訟アナは「ホステス経験を生かしたきめ細やかな対応がタレントに評判がよく」なんて書かれてかわいそうだなぁという風に、人の中には職業に甲乙つけている馬鹿ものがいるでしょう。それは仕方ない。インドよりはまだましだ。
広瀬すず発言(あれは彼女を擁護派)でスタッフ軽視について議論された時があったけど、僕はラジオだと元々スタッフから入ったしスタッフがどれだけ考えているか、どれだけ働いているかを知っているのでそこそこ理解しているつもりだし、演劇においても、演出家だからさんざんスタッフと打ち合わせをするので、故清水さんの照明に対する愛と熱情を間近でびんびんに感じてきたし、モックサウンドの水越さんの音響大好きっぷりとプロフェッショナルな姿勢に感服し続けてきたから、職業に貴賎はないと思っている派ですけれど、つまり仕事にいい仕事悪い仕事というのは一般的にはなく、主観でしか存在しない物差しだと思うのは確か。
だいたい、賃貸マンションもそうだよね。どうしてこんな所に?という場所でも、そこのすぐ近くに彼女が住んでて職場も近くて歩いて通える距離で交通費がかからなくても給料に乗るのであればそこにしてしまった方がいい場合もある。「人気物件」か否かは一般的に語れるけど、いい物件というのは借りる人にとっての話。地方の方には東京の「お。ここ安い!」といっている物件でも糞高いだろうし、東京そのものが「汚くていや」だろうしね。それと同じで、仕事にいい仕事と悪い仕事ってないとは思うけど、
でも、お芝居を観てくださったお客様の


来て良かったです
には今日に限って少しの差を感じてしまった次第です。いえ、ご来場下さったお客様に誤解して貰いたくはないのですけれど、
茨城の常総市で職場が流された方が本日先ほど見に来て下さり(!!!)、「来て良かったです」と言って貰えたのであります。この上なく嬉しくて、これまでも何度かお客様から言って頂いて有難いなぁと思っていたフレーズですが、今日に関してはおそらく後で家に帰って本当に噛みしめるように喜ぶだろうと思われ。
ごらんになった方はわかりますけど、ああいった芝居ですしね。なのに大雨をまともに受けた所は大変なことになっている。こんなことしていていいのか? と誰もが思った事でしょう。赤プルもそうツイッターで呟いていた。それはそうだ。そう思うよね。エンターティンメントに携わっていると、どうしてこういう時に、自己嫌悪になっちゃうんだろうね。でも、じゃあやめるのか?とかやんないのか?といえばそうではない。
変わらずやるんですけれど。
けれど。
ね。
うん。

Kat Edmonson- Lucky (OFFICIAL MUSIC VIDEO)

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