伝説の演出家。


ラジオ番組に携わったことがある人は解ると思うけど、ミュージシャンというのはワガママであり、王様であります。立てなければならない。ゲストコーナーも成立しない。それは、ミュージシャンの数だけ、「座組」が存在し、それぞれがそこの長であるからです。
で。劇団というのもまさにそれで、劇団の数だけ、長がいる。だから、なかなか他の団体の演出家とは知り合えない。まして、それが、一人の役者に賭けた演出家となると、なかなか近づけよう筈がない。それが、森田雄三さんです。
若い頃に心酔したのがイッセー尾形の都市生活カタログであり、宮沢章夫率いるラジカル・ガジベリビンバシステムであるわけですが、その二人の演出家とお仕事が出来たとなると、もはや、本当に人生の夢というか、そういうものがなくなるワケです。
この方のトークライブ実現に至った後の自分は、何をどうやってどこに向かえばいいのかが全く解りません。
大げさですが、そういうカンジ。
なんつて、こっそり秋公演の素材は決まったんだけどね。今、ひっそりと、一人で夜中にデニーズに行ってノートを広げて内容をウンウン唸りながら考えるのは、非常に楽しい。
雄三さんは、イッセーさんと一人芝居をすることで「スペクタクルなものでなくても演劇は成立させられる」ことを立証した(氏の本にも発言がある)。最近の僕は、なんとかスペクタクルを自分が恥ずかしくない範囲で成立させられる手法を模索中。
なんつて。僕の言うスペクタクルは、「PhⅡ顆粒」であり、「君のビート」であり、「仙丹とエリクサー」なんですけどね。あ。PhⅡ顆粒は、戯曲集に収録されているので、ぜひ、読んでみて下さい。メッチャ、シンドイ芝居なので、しばらく再演する予定はないです。そして、あのテンポでやらんと3時間越すので、あれを上演しようと言う劇団もないようで。
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