インスンデル

いよいよ「インスンデル」の稽古も佳境に入り、仕上げ調整の段階に。ここで、「なーんだかできあがった気分」になってしまい、だらーっと芝居を腐らせてしまうパターンがよくあるが、それに陥らないように、ちゃんと集中して客観的視点を尚かつ「初見」の視点を持ち続けようと思う。
本日は、照明の清水さんと音響の水越さんがいらして通しを見て下さった。最近のビタミンの芝居は、十年前ぐらいの「都市生活者版人情喜劇」とは少々趣を異としており、そういう事情から、照明プランも大きく変更してみたいという希望が募っていたので、そのあたりの話を多少お伝え出来たので、よかった。多分、シンプルで陰を多く使う照明は「ド小劇場」っぽくて照明家が嫌うだろうなぁ、とも思いつつ、芝居の内容を鑑みると、バシバシ切り替わる照明で観客の視点を振り回したい欲求にかられる。
それを決定的に感じたのは「ラララ・ヒューマン・ステップス」の舞台を観てからだ。まるで無作為(のよう)に、照明が切り替わるメッチャ格好いい演出にシビれた。舞台稽古を何度も何度も出来るからなせる技だろうと思うと、一日で仕込みをし、場当たりを頑張る今の環境では「総合芸術」としての演劇は、無理なのでは?と悲しくなるが、潔くなる部分でもあるまい。ということで、色々清水さんにリクエストをしてみることにする。日高舞台照明の清水さんって人は、芝居が好きで、面白い芝居をより面白くしてやろうという山っ気があるクリエイター肌である所が強い信頼を寄せる所以。作品は携わる人全員に愛されて初めて成立するような部分がある。
明日は祭日。作業日であり、僕は収録と作業の立ち会い。今、熱い風呂の湯船で台詞をほざいたので、ボチボチマッサージして寝ます。クビマッサージが増えた。てか、昨日、風呂場で肩のマッサージを自分でしていて突き指したので、痛い。バカぽ。

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