フラベリックの恐怖

女優下山マリナ(チラシの生足のお姉さんです。今回メインの舞台となる工場のマドンナ的存在)がフラベリックの副作用に難儀している。沈咳去痰薬であるこれを服用すると「音が半音下がって聞こえる」というのだ。調べてみたら、沢山ネットに報告がある。なんとネットの便利なことか。


もともと、ネットは、便利であるが故に不都合も多い。小沢一郎にちょっとした弁明の機会を与えてしまうことにもなるし、尖閣諸島沖衝突事件のビデオも公開されちゃう。
僕らもブログで視聴者やお客様と向き合う為に、嫌な思いもするしさせてしまうこともある。より身近に感じて貰える為に、あえてそうする表現者も多い為に、みんながやらないとならない時代の流れ。
逆に明日の月曜日に強制取り壊しが決定しているアイ・ウェイ・ウェイの上海のスタジオの実況も、本人がツイッターでしてくれるだろう。それに対抗して前日の今日の日曜日に盛大なるパーティをそこで催すという対抗手段に出た。どうなることやら。間寛平さんの地球のどこかからの呟きで元気を貰っているし(「今日お誕生日のみなさんおめでとう。あへ」これを観るとホッとする)、浜崎あゆみが孫さんに直接CM出たいって甘えて話がまとまる過程が筒抜けるし、有名人同士の喧嘩を観て辟易もする。
そんな中、いいのか悪いのか解らなかったネットだが、今回は助かったといえる。
原因が分かったから。フラベリック錠のせいでそうなっている。役者が本番前に飲む薬に「聴覚異常」の副作用のある薬を処方する医者は、もはや医者ではなく自動販売機だ。「誂える」作業をどうしてしない。その副作用の話をどうしてしない? 半音下がって自分の声が聞こえてしまったら、より高い音でセリフを言おうとしてしまうだろう。そうすれば、もっと喉に負担がいく。喉を治す為の薬が逆効果であり、本末転倒。その医者を選ぶ側の責任もあるということか。んもう。
ともあれ、別の薬を処方して貰える事がわかった。だが、今日の通し稽古では、下山は僕らの声を半音下がって聞く。下山の為に今日は全員シャープしてセリフを言ってみよう(嘘。てか無理)。

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