イブと大晦日。

イブと大晦日は曜日が一緒です。どうでもいいけど。
なんとなくクリスマスは終わりました。
まぁ、イベントとして盛り上がった人もいたことでしょうけれどね。
人生において、イベントごとを作るというのは、とても前向きであります。


イベントがもたらしてくれる効果は、
1)生活のマンネリを打破できる
2)それに向けて頑張る指標となる
3)そこでの成功が次からの生活の糧と励みになる
というものです。クリスマスをイベントとしてとらえると、
■なんとかその日までに彼氏を作りたい!
■彼女とのクリスマスデートをしっかり演出してより愛されたい!
なんてものになるワケです。逆にそうしないと
■クリスマスなのに何もしてくれない?
■クリスマスなのに一人で寂しい!
となる。でも、これは、単純に12/25なのに、というだけの話であり、冬も年末もあまり関係ない。
だが、クリスチャンでもない癖にそこにこだわる理由は見当たらない。ならば、11/17日なのに彼女がいない!とか11/17のデートなのにこんなレストランじゃ厭だ!と言ってもいいワケです。だが、そうしないのは、無理矢理にでも、「イベント」を求めているからなのであります。
それは人生の小さな節目であり踊り場です。企画書や原稿で言う所の「改ページ」に当たる部分です。せめてそこまでになんとか!と目標にするのです。
でも、人生でそのイベントを自分で見つける事も出来ますし、作る事も出来ます。自分は芝居の本番は毎回大きなイベントです。終われば燃え尽きますし、始まれば気が引き締まります。ラジオの生放送もイベントです。そこにイベント性を感じなくなっても、聴取率調査週間の放送をイベントとして捉えて気を引き締める事が出来ます。
イベントは「本番」という言い方も出来ます。
企業戦士のプレゼンも然り。ピアノの発表会も同じ。そこに向けて頑張るのです。
イベントは刺激的です。その刺激の為に存在している部分もあります。
祭りや行事などがそれです。
東京には刺激が沢山あるので、というか刺激しかないので、逆にイベントだらけです。毎日、どこかでイベントをやってますし、映画も公開される。コンサートもあるし、映画祭もある。演劇も毎日やっているし、コントライブも減ったといえそれなりにある。そこから本当に自分の好きなイベントを探すのは大変ですが、それを覚えれば、また偶然でも趣味がピッタリのイベントを見つけられたら幸せであるし、東京という大都会に住んでいる意味が大いにあります。
地方都市や田舎には、刺激が少ないので、イベントは大きなイベントになりがちです。お祭りも勿論ですし、親戚の結婚式はそれはそれは盛り上がります。裏を返せばイベントが少ない分だけ、一挙手一投足に「注目が集まってしまい」窮屈だ、という見方をして上京する人も多くいますね。
東京に住んでいると冷たいよね、とか無関心だよねぇ、と呆れられますが、自然とそうなります。都会に飼い慣らされるのです。
いちいちご近所の誰が浮気してどうのこうの、とか、ご近所の誰が離婚しただの、どうでもいいような話は東京では暇を持て余す奥様方しか興味の対象になりません。でも、田舎では「離婚」なんていうと、とんでもない末代までの恥さらしのような言われ方をする地方もあるようです。
このイベントに対する興味の深さと、イベントそのものの頻度の差。これも中央集権と地方分権に関係しているようで、興味深いです。東京が冷たいのか、田舎が暖かすぎるのか。暖かいのも考え物でなーなーになってしまい事も多くあるでしょう。紋切り型で役所的処理がいいかというとそれはまた別の話です。
芝居を打つ、というイベントまみれの生活は、刺激的ですし、そのくり返しによる「テンパり」慣れする部分もあります。
そんな自分を頼もしく思う部分もありつつ、人間らしさを失っているような悲しさも共存しています。
人は違いがあるから生きていけます。男と女を神様が作ったのは「モテたい」という気持ちにさせれば経済も成長するからだ!と言ってる人がいます。モテたい!という気持ちは沢山の文化を呼び起こしました。ロックも文学も映画も。
イベントは時間軸での差異です。普段との違いがあるからそこで盛り上がります。それがないと平坦な道になり、すぐに生きていくこと自体に疑問を覚えるでしょう。だから、イベントはあっていいと思いますし、自分で個人的なイベントを作ってしまうのが一番いいと思います。
これが終わったらこれをやろう。とか、
あの人に会えることを喜びに変えて頑張ろう!とか。
どうしてものらない芝居に向き合う時、あ、これは僕が外部の仕事としての客演芝居ですが、色々な事を総合して燃えるモティベーションが築きづらい時。本当にくだらないことですが、「あのコロスの女優さんいいなぁ」とか「受付手伝ってくれるあの女性素敵だなぁ」とか無理に恋心を芽生えさせる事を20代にしていました。そうやって「あ、今日は挨拶できちゃった」とか一人でほくそ笑むんです。イベントを作る事でイベントを乗り切るのです。
ラジオ番組でも、あまりにもシンドイ仕事でキツくて仕方ない時など、「あのミキサーの美人さんに会えるから頑張ろう!」とか無理矢理に褒美を作ります。ラジオ日本でもtbsラジオでも、何度かやりました。シンドイ時は。女子アナの人と「この仕事頑張ってれば、あの人と飲みに行けるかもしれないし!」なんて事を目標にすえて頑張ったりしてました。でも、そういう時に限って、向こうから普通に「飲みに連れてって下さいよー」なんて言いやがって「ああっ!まるでわかってないっ!」と。「そういうこっちゃねーんだよっ!」とギリギリ苦虫噛み潰したりしたこともあったけど。
これを生き方の一つの方法「イベントマネジメント術」と言います。もうすぐ新書を出します。嘘です。そんなくだらない金稼ぎはしたくないです。そういうのをやりたい人に任せます。てか「イベント力」と言います。嘘です。
にしても、東京と地方。イベントがこんなにある東京の方が「クリスマス」というイベントが盛り上がっているように感じるのはどうしてだろう? やっぱ商売ってことね。

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