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期間■2007年11月13日(火)~18日(日) シアターサンモールにて上演
開演■平日=午後7時30分/17日(土)=午後3時と7時30分/18日(日)=午後2時と6時

作・演出■宮川賢
出演■奈良チャボ、高田裕司、宮川賢、長浜朱未、本多由佳、つん・つん、セキュリティ木村、
大津ワイン、笹沢裕子、福田加奈子、野村ノルナ、大山貴華、堀江慶次郎、星真二、村田未来、
三津谷翔太、橋本我矛威、芳賀ふく子、天野秀一、山梨拓也

あらすじ

 その倉庫で働く男性が極端に高給取りなのは、理由があった。女性との性交渉の回数を会社から管理される同意書にサインをしたからだ。しかもそれは申告制ではなく、体に(具体的には2本の精管に)カウンターを仕掛けられて制限される。
 これが人体実験であることは明らかだったが、国の少子化対策の具体案とも噂された。射精回数に制限があれば、しっかりした「子作り」の意識がないと交渉には及ばないのではないかということだ。
 高給に浮かれる若者の社員たちは、はじめの方こそ五八〇〇回という制限に窮屈を感じていなかったが、歳を重ね、あるとき百回を下回ると、いよいよせっぱ詰まった現状に慌て始める……。

誘蛾灯(再演)

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期間■2007年7月10日(火)~15日(日) SPACE107にて上演(1998年5月の再演
開演■10日(火)午後7時30分、11日(水)7時30分、12日(木)2時、13日(金)2時、14日(土)7時30分、15日(日)6時

作■宮川賢  演出■杉本茂
出演■宮地大介、寺本岳矢、(劇団TA2)、小出由華、つん・つん、笹沢裕子、福田加奈子、
大津ワイン、セキュリティ木村、堀江慶次郎、野村ノルナ、星真二、他

ストーリー

人事部監査室の二人は、会社の中の横領などを警察沙汰になる前に未然に防ぐ社内のお巡りさんのような存在。
・・・・
ある日、監査室の机の上に、三千万円の札束が置かれていた。
これは、誰かの横領を隠しておいて欲しいという口止め料か?
謎の金を机の下の隠したまま、監査室は、調査を始めた。
・・・・
が、謎の暗号を見つけた所で、それがファミコンのパスワードだったり、会社から怪しい電話をしていた社員の電話の相手は、
ただの伝言ダイヤルだったり。
結局、解決の糸口が見えぬまま、ある男の話でオフィスは殺気立つことになる。
・・・・
それは、「実は、先週発表になった宝くじ、一億五千万円、当選したんです」というものだった……。

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サウンド★プレゼンテーション

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期間■2007年7月12日(木)~15日(日) SPACE107にて上演
開演■12日(木)午後7時30分、13日(金)7時30分、14日(土)2時、15日(日)2時

作・演出■宮川賢
出演■宮川賢、軽部裕人

口上

去年の「スライド★プレゼンテーション」は、スライドに投影される画像と競演する宮川賢の一人芝居でした。
今回は「ビジュアル」ではなく「音、声、メロディ」との競演です。
本編は休憩を挟む二部構成。
第一部は、効果音やテープ出しの音声と競演する宮川賢の一人芝居。
戯曲を楽譜のつもりで書き続けてきた宮川の作品は勿論、今回も前回「スライド★プレゼンテーション」に引き続き、放送作家で三宅裕司・伊東四朗さんの公演の台本も手がける妹尾匡夫、コントサンプルなど演劇界でコントといえばこの人故林広志の二人の劇作家も作品も含めたオムニバスでお届けします。
第二部は、軽部裕人、宮川賢のフォーク落語デュオ「KAWAI」のライブ。かつて、テレビの深夜番組や江古田マーキーでのライブなどでカルトな人気を誇った二人組の復活ライブです。
音に関する実験的な試み、ぜひ、ご堪能下さい。会場にてお待ちしております。(宮川賢)

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君のビート

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期間:2006年10月25日(水)~29日(日) シアターサンモールにて上演
開演:平日=午後7時30分/28日(土)=午後3時と7時30分/29日(日)=午後2時と6時

作・演出■宮川賢
出演■奈良チャボ、宮川賢、宮地大介、つん・つん、小松由佳、人間門人、セキュリティ木村、
富田真之、野村ノルナ、野村沙月、笹沢裕子、大山貴華、他

ストーリー

ドッペルゲンガーの存在を信じ、会社員としての営業マンの傍ら、その探求を続けてきた松小田敬史郎は、ある会社に辿り着く。
それは、格安の人材派遣会社。

なぜ、格安なのか、そしてなぜ、そこまで「有能」なのか?
その有能な「派遣社員」たちは、どうして、起業したり、就職したり、しないのか。

ハンティングを断る才覚のあるビジネス戦士たちを派遣し続けるこの会社の「登録人材」たちは、もしかしたら……?

クローン人間の倫理的是非、二次元コンテンツへの過度の感情移入等、現代にありふれた虚構と現実の境目を見失った社会人たち。

その区別出来る眼を取り戻すべく、人間や動物とは違った「命ような命」をコミカルに描きます。

夏屋服部商店のやり方(再演)

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2006年4月15日(土)~23日(日) シアター・グリーン/メインホールにて上演(1994年5月の再演

構成演出■宮川賢
出演■宮地大介、神田京子、つん・つん、人間門人、セキュリティ木村、笹沢裕子、野村沙月、富田真之、福田加奈子、野村ノルナ、他

ストーリー

主人公服部健三の住む久川駅界隈には、それぞれの季節にしか使わないものを売る春屋商店街、夏屋商店街、秋屋商店街、冬屋商店街がある。
服部健三は蚊帳だけを売る夏屋商店街の蚊帳屋の店主。
同じく夏屋には風鈴屋、簾屋、蠅叩き屋など風情ある店が軒を連ねる。ある時、商店街として認められていない「湿り屋横町」が傘屋、合羽屋、雨靴屋をメインにして梅雨屋商店街としての組合加入を試みたのだが……?

口上

変わるということはいいことだと思います。変わることで視点が変わり、新たに成長するからです。この芝居の呑気な主人公達も変わることを決断し、成長しているような気がします 変わるついでに言いますと、この度、僕が演出をすることになりました。
劇団史上初かも。自分もビックリ。何かが変わるかもしれません。変わらないかもしれません(笑)。 ぜひぜひ、ご来場ください。(つん・つん)

演出家インタビュー

今回、「夏屋服部商店のやり方」を初演出する事になったつん・つんに意気込みを聞いてみました

Q1.演劇を始めたきっかけは?
大学を卒業して、お笑い芸人になるか喜劇俳優になるか迷ってたんだけど、たまたま読んでいた雑誌で「ビタミン」の募集を見て、下調べもせずにそのまま面接を受けて入団したのが始まりです。。
Q2.演出をすることになったきっかけは?
実は2年くらい前から、宮川さんに「やってみない?」と言われてたんですよ。演出なんてまったく意識しないで俳優としてやってきたから、このままたち消えになってもいいかな、なんて思ってたんですけどね(笑)。 今回、ついに現実のものとなりました。
Q3.演出家のイメージは?
ワガママ、ワンマン、スーパーワンマン!! 演出家には絶対的な力はあると思いますよ。仮に、演者がカエルならば演出家はヘビみたいな。
Q4.これから自分がそうなるんですか?
なりますね(笑)。 けど、ただのお人好しな演出家になっちゃう気もするのが心配だなぁ。
Q5.宮川さんは何ヘビですか?
単純に言葉の印象からなんですけど、マムシですね。毒もあるし、そこそこ怖い(笑)。 だけど、ハブとかでっかいヘビじゃない。
カプっと噛まれるとじわじわ痛みが聞いてくる感じ。
Q6.じゃあ、つん・つんさんは?
ヘビとカエルの関係が今までの演出家と俳優の関係であるならば、俺と俳優はトノサマガエルと青ガエルの関係かな(笑)。
Q7.お客様にひと言どうぞ!
何のご縁か、私が演出することになりました。舞台を演出するの初めてなので、緊張もありますし、不安や期待でちょっと複雑な心境です。}しかしワクワクしている気持ちが7~8割で、稽古は楽しみです。
宮川賢の脚本を自身で演出してきたのがビタミンでしたが、本公演を別の人間が演出するのは今回が初めてです。
だから今までとはちょっと違う形になると思うし、そこに面白さがあると思います。
どんなものが出来上がるか、ぜひ楽しみにして見に来ていただければと思います。皆様、是非お誘い合わせの上劇場に足をお運び下さい。
稽古場日記
4月2日(日)
一人の稽古はしんどいものの、稽古そのものの回数が少ないので、たまにやるときには、作者の方、舞台監督さん、美術さん、照明さん、そしてスライドオペレーターから音響さん、衣装さんまで揃っての稽古になったりします。すげー人気者になったような錯覚に陥りますが、ホンット錯覚です。でも、がんばります。むぐー。あうう。
4月1日(土)
みなさん毎日お仕事お疲れ様です!ささじこと笹沢が今日は日記を書かせて頂きます!
気付けば本番まで2週間っ!!宮川さんが居ないのが淋しくて。たまに逢うと久し振りに父親に逢った気分になるんですよね。 私の恋話?はさておき。今日は夜に美術の吉野さんと照明の清水さんと舞監さんが来ました!えっと今回、私が注目してるのは、福田!いや、唯一の同期だからって訳じゃなくて、今までに見た事ない福ちゃんなんですよ!ちょっと惚れてますね。笑。あとヒデの電話するシーンとか好きですね。涙あり笑いあり!是非観に来てください!
3月31日(金)
人間門人です。3月31日は僕の誕生日!今年で24歳になっちゃいました。いわゆるトシオトコってやつですね。いやーめでたいめでたい!なのに、いつも通りの稽古とはせつないねー。稽古が終わり、劇団の仲間達も一応気を使ってくれたのか、非常にテンションの低いバースデーソングを歌って頂きました。
そんなクソ劇団員達はほっときつつ、つんつんさんと客演の宮地大介さんと串焼きを食いに行きましたよ。ここの店が安くて、うまい!僕はすげー気に入ってます。そこで、芝居の話や童貞における役者論を聞き、非常に勉強になったなあ。しかも、僕が誕生日という事で奢りでご馳走になりました。まじありがとうございます!
明日から毎日稽古だ、朝起きるのつらいけど、がんばるぞ!人間門人でしたー!
3月23日(木)
岡田芳枝です。本日の稽古は話の後半を集中的に繰り返し繰り返し流れとリズムをたたき込んでおります!
先日、衣裳で必要なブルマ(体操着)を買ってきました。レジのお姉さんに、どう見られてるんだろうと内心そわそわしながら、平静装い、さわやかに購入してきました。安く買えたし衣裳の方も準備を進めています!
今日の稽古終りには演出のつんつん氏から風邪が流行っているので十分注意するようにと言われました。なんとなく喉の調子が良くないと思ってた自分もドキリとしましたが、季節の代わり目みなさんも注意してくださいね。
3月18日(日)
野村ノルナです。今日の稽古は昼から夜まで。同じ場面を繰り返して体に擦り込んでいきます。しかしやっぱ一日稽古は疲れます。
食事休憩の時に男共で稽古場近くの「ラーメン二郎」に初めて行った。いつも外まで並んでる店だけあってウマかったけど大盛り頼んで具も全部トッピングしたら殺人的な量になった。全部食べ切ったけど後半の稽古は腹が重くてしんどかったなぁ。
今度は稽古帰りに行こ。

星真二です。稽古は軽く止めながらですが通し稽古でした。覚えたつもりの台詞が出てこなくてこまったもんでした。
川島隆太教授の本をよんで頭をよくするか、台本読んで台詞覚えるか、どっちを優先すべきでしょうか?

3月17日(土)
どうも。劇団ビタミン大使「ABC」のがんばれ系遅咲きアイドル野村沙月です。稽古場日記の順番がまわってきたようなので(ほんとにコレ全員にまわるのかな…?)
今日はどうぞノムラにお付き合いください。 『チームワーク』という言葉がなんとも似合う稽古場だ。最近ノムラはそんなふうに感じています。
もちろんどんな芝居にもチームワークが必要であり、特にビタミンのようなテンポの気持ちよさを売りにしている芝居は「チームワーク命」的なかんじです。でもあえて言いたい。
今回のビタミンの公演は皆様ご存知のとおり、座長宮川賢の一人芝居と劇団員たちによる「夏屋服部商店のやり方」の同時上演です。そう。稽古場に宮川賢がいないのです。劇団史上初なのではないでしょうか? こういっちゃなんですが、正直みんな不安だったと思います。でもやるっきゃないんです!! これはチャンス!! ピンチをチャンスに!! 若手劇団員だってやればできるんだってとこみせるんです!
はっきり言って、自分ら技術の持ち合わせはないっす…そんなの期待されてないのはわかってるんです。この芝居で試されてるのは
『チームワーク』ノムラはそう思うのです。
頼れる兄貴宮地大介さん、キュートな神田京子さんに助けられて夏屋服部商店チームはこれからもっともっと成長してくんです。
さー! しまってこーぜーーいっ!!
3月15日(水)
はいどーも。セキュリティ木村です。
今日も池袋で稽古でしたよぉ。家近いので楽ですよぉ。ラーメン屋さんたくさんあって、食事休憩にどこに行こうか迷っちゃいますよぉ。 さて、稽古の中身なんですが、客演の宮地大介さんも加わり、ようやく全キャストがそろっての稽古が始まりました。台本も完成し、みんなの役者魂にも火がつき始めています。え?遅い?そんなことないよね? 初演出のつん・つん氏もやる気満々のようです。稽古中にあまり休憩を取りません。休憩を取っても3分くらいです。きっと自分だけたばこ一本吸う時間が極端に早いから・・・じゃなく、少しでも早く自分が描いている完成像に近づきたいからなのでしょう。休憩のない稽古に役者たちはいい迷惑・・・じゃなかったいい刺激になってます。
そんなファスト・スモーカーなつん・つん氏が描く夏屋はどんなものになっていくのか、乞うご期待です!
3月13日(月)
どもどもっ。つん・つんです!
演出をすることになりました。驚きです。てことはビタミン谷の日記も書くの?ということで今書いてます。

今回はですね、劇団として、作家以外の人間が演出するっていうのも初めてだし、二本の作品を同じ小屋でほぼ同時に上演するって言うのも初めてだし、座長宮川の一人芝居というのも初めてだし、初めてだらけのこの公演。
二本を上演するんですから、当然段取りや打ち合わせも二倍になるわけですね。「夏屋服部商店のやり方」を進めつつ、「スライド☆プレゼンテーション」の事も進めつつね。ドキドキしますよ~。どうなるかめちゃくちゃ緊張感ありますねぇ。

「夏屋服部商店のやリ方」の稽古が始まったのは2月の下旬です。3月には宮地大介さんも合流して、今、本格的に稽古をしている真っ最中ですね。美術プランもほぼ完成。音響プランもほぼ決まったし。わいわいやっとります。

一方、気になるのはひとりぼっちで稽古しているであろう宮川さん(笑)。元気でやってるんだろうか?とかね。寂しくないかなあ、とか。ご飯ちゃんと食べてるんだろうか?とかね(笑)。最近、風の便りで元気だと聞きました。今ちょっとした親心が芽生えてます。

そんな一粒で二度美味しい今回の公演。いつものビタミンとはひと味違う空気を味わってもらえるんじゃないでしょうか。
ぜひぜひに来て下さい!!

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スライド☆プレゼンテーション

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2006年4月19日(水)~23日(日) シアター・グリーン/メインホールにて上演

作■妹尾匡夫、故林広志、宮川賢
出演■宮川賢

ストーリー

TBSラジオ主催、浜岡プロデュース、スライド☆プレゼンテーション。劇団ビタミン大使「ABC」主宰の宮川賢による一人芝居のオムニバス。
全ての演目でスライドを使って、ドラマやプレゼンテーションを展開します。時には物語、時には講義、時にはただの独り言。

演目を一つ紹介します。
フィッシュカウンター養成講座。水槽の魚を数えるフィッシュカウンターとして名高い日本人。
ほとんど話せない英語を駆使して、魚の数え方を教える講義を海外ですることに。
群泳する魚を数えるコツをスライドサンプルで教えていきますが、苦手な英語で誤解されまくり。
そこでこの男が出た行動とは?

口上

スライドはよく芝居で使いまして。でも、そればかりを取り上げてそれをメインにして作る事は今までしたことがありません。たまにはそういうことをしてみようと思い、一人でやってみることにしました。
でも、やっぱり寂しいので作家のお二人をお誘いしました。
でも、一人で稽古なので寂しくならないか今から心配です。
とはいえ今回は、スライドを使った一人芝居のオムニバス。僕らとしては新しい試みです。ぜひ、いらして下さい。お待ちしています。 (宮川賢)

稽古場日記
4月8日(土)
一人の稽古はしんどいものの、稽古そのものの回数が少ないので、たまにやるときには、作者の方、舞台監督さん、美術さん、照明さん、そしてスライドオペレーターから音響さん、衣装さんまで揃っての稽古になったりします。すげー人気者になったような錯覚に陥りますが、ホンット錯覚です。でも、がんばります。むぐー。あうう。
3月14日(火)
今日も一人で稽古。寂しいなぁ。スライドの数が多すぎる為に、スライドではなく、プロジェクターになりそうです。もはや、スライド☆プレゼンテーションでさえない?!ま、いっか。とりあえず、稽古は順調、ということにしておいて下さい。(宮川)

ほ通り六番の柱がないので(再演)

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2005年10月6日(木)~9日(日) 新宿紀伊國屋ホールにて上演

構成演出■宮川賢
出演■奈良チャボ、宮川賢、宮地大介、つん@つん、はしもとゆか、人間門人、セキュリティ木村、臼ゆみ、大津ワイン、野村沙月、野村ノルナ、他

ストーリー

上棟式を直前に控えてヤキモキする施主と大工のお話です。あー、大工さんになりたかったっ!(宮川)

ラモベレール村の陽は遠く(再演)

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2005年05月24日(火)~29日(日) 中野ザ・ポケットにて上演
構成演出■宮川賢

出演■奈良チャボ、宮川賢、三又忠久(ジョーダンズ)、木村陽子、つん#つん、山岸門人、他

ラモベレール村の陽は遠く
我らの影を伸ばしゆく
山の麓その村に
幸せの音がこだまする

ラモベレール村の花を摘み
我らの墓に供えても
昨日と今日の歌だけ響き
風に流され消えてゆく

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ストーリー

阿呆の村に迷い込んだ三銃士を名乗る男たち。
剣が喋り、お猿が働く。友達が欲しいばかりに木彫り人形に魂を吹き込む木工職人がいて、虫が幸せの音を奏でる村。
長老の秘密とは? 醜い姫に一目惚れされたのは誰? 2秒で恋をする男って?
十二年ぶりの再演作品は、家族で楽しめるコメディ寓話です。

黒くなる(我慢百害説/失われた正義説/子孫繁栄説/他)再演

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2004年11月 紀伊國屋ホールにて上演(2002年07月同ホールでの舞台の再演)
構成演出■宮川賢
音楽ブリッジ■村田陽一(BUG corporation)
音楽劇伴■RE.TAW./Hiroto Karube(HooDoo Co.,Ltd)
照明■清水利恭(日高舞台照明)
音響■水越佳一(モックサウンド)
美術■吉野章弘
舞台監督■山田剛史(S-Corporation)
出演■奈良チャボ、宮川賢、、吉見幸洋(GO・JO)、宮地大介(がんす)、はしもとゆか、つん&つん、菅ジュース、いど、野中真治、
阿部朋枝、山岸門人、大津ワイン、富田真之、福田加奈子、鈴木暁子、笹沢裕子、セキュリティ木村、野村京司、他

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世襲ブギ

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2004年7月7日(水)~11日(日) シアターサンモールにて上演
開演・平日午後7時30分、 土曜日午後時と7時30分、日曜午後2時と6時

構成演出■宮川賢
出演■奈良チャボ、宮川賢、つん%つん、菅ジュース、いど、得田舞美、水谷日香理、大隈いちろう、小山剛志、野中真治、
平田浩二、阿部朋枝、山岸門人、大津ワイン、富田真之、福田加奈子、鈴木暁子、笹沢裕子、臼ゆみ、野村沙月、他

背景

板持庫輔は、一代でIT系ベンチャー企業の勝ち組となったカールUB株式会社の社長である。
二十歳で会社を興し三十数年、そろそろ後身に譲るべき時期となった。社内では、実績ある取締役の誰かが、との予想が大半だ。
しかし庫輔は頑なに思うことがあった。それは、我が子に会社を継がせること。

しかし、板持の一人息子航は、三十歳になる今まで会社員として働いたことがなく、二十代は親のスネを囓ってアマチュア・ロックバンドのボーカルとしてライブハウスに入り浸っていた。親バカな庫輔は、この道楽息子を社長にする為にどのような策を講ずるべきか思案した結果、一つの妙案に辿り着いた。
それは、十数年前から社員管理を委託していた、X社という企業の協力を得ることだった。

X社は、大手企業からの依頼を受けて、個々の社員の趣味、志向、性癖、交際相手などを一元管理して人事部に逐一報告する「社員のプライベートの管理」を行う会社である。これにより、依頼した企業は社員の動向、ヘッドハンティングの前兆や会社への不満指数を前もって把握でき、アクシデントを現出する前に片付けられ、極めて健全なる経営が可能となる。

板持社長が、法に触れる事を百も承知でこの社員管理の方法を選んだのは、ITベンチャーでは謀反が日常茶飯事であり、誰も信用出来ない事を身を以て体験したからだ。また、これまでの度重なる窮地を切り抜けてこられたのも、このやり方が奏功したからである。

カールUB株式会社の社員は、このような形で自分のプライバシーが会社に筒抜けになっている事実を誰ひとり知らない。
庫輔は、多額の報酬で徹底した社員管理を委託してきたこのX社の協力のもと、一人息子の航が最短期間で社長になるには、どの部署に入社させ、どのような業務スキルをアップさせ、どのような形で大きな功績を築く努力をすればいいのかを割り出そうと考えたのだ。

驚いたことに、X社でのシミュレート機能を用いれば、航がそれぞれの部署に入社した場合の人間関係や社内の評判を割り出せるのだ。
それどころか誰と恋に落ち、どの時期のプロジェクトで成果を上げ何年後に昇進できるか等まで見えてくる。
庫輔は盲信して愛息の人生をX社に委ねることにした…。

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