このままでいいワケもなく

座長の宮川です。このままで良いワケもないので、

何かをしようと考えております。
ですが、何をするかというと、今、みんなが必死こいて挑戦しているようなことではありません。必死こいて挑戦というとなんとも失礼な言い方になりますが、知人では沢山の才能が色んな事に挑戦しています。

それは、何もしなくていいのか?という自問自答に正解が見えないまま「でも何もやらないよりはいい」という決断ですから勇気が必要です。

自分は、毎朝のラジオの生放送を出演者として担当している時に「311」がありました。この日から、アーティストなどは息を潜め「まるでこの国にはいない」かのようなポジショニングでしたが、僕らは「どれだけ叩かれようが」マイクの前に座って喋り続けなければなりませんでした。

勿論、不謹慎とリスナーから揶揄され続けましたね。それは、感染した人を叩いて「自分はちゃんとしてる人」だと思いたい我が儘と同じで、無益でした。僕らがそれに屈することがなかったので無問題でしたが。

表現し続け無ければならぬのは辛かったが

あの311の時に、生放送を連日続けるのは(とりわけエンタメ番組は)辛かったけど、今演劇をしないのは、どうにか出来ないものか?と努力しないのは、あの時の矢面に立ち続けた自分を思い出すと自分らしくないと強く思え。

ではやろう

では、何をやるのがいいのでしょう?
まずは、みんなが苦労しながらやっていることを見て見ましょう。

大抵はこういうことです。

これは、「ヒポクリティカル・アイランド」に出演してくれた赤塚篤紀さん。俳優ですな。つかこうへい事務所にいた。その彼が熱海殺人事件を「大塚萬劇場」で上演。主演していた。熱海は何年経っても古く感じさせない作品なのが凄い。といって古典化するワケでもない。不思議な戯曲です。

ちなみに、劇団ビタミン大使「ABC」との繋がりで言えば、この赤塚さんの「熱海~」を演出していたのは「シバケン巡査のいた夏祭り」でシバケンを演じた武田義晴さん。何度も出演してもらって、彼に当て書きした作品は数知れず。その中でも「東京タワーには行きたがらない」という作品を思いついた時はウキウキして暫く浮かれていた記憶。初演は彼が主役でした(初演はこれ)。

この知人たちの公演は、

  1. 観客が各ステージ一人だけ
  2. 出演者全員がPCR検査を受けた
  3. ネット配信も有料でやる

というものだった。これはなかなか見てくれる人がいないだろうと思って、僕はなんとか見ようと時間を作り、無事見る事が出来た。大塚レ・サマースタジオにいて、大塚萬スタジオの公演をネットで見ている。なんとも不思議な関係だ。

彼らは徹底していて、ロビー花も断り、差し入れもおくってくれるなと念押ししてた。なので、歩いて挨拶に行ってリポビタンDでも届けたいものだが、敢えてスルー。それが友情。

芝居は熱く面白かった。赤塚さんも素敵だった。

勿論、見て感じる事が沢山ある

だが、これ以外にもいくつかのネット演劇を見て見た。知人の。その中には、劇場でやるものではなく、どこかのマンションの一室で生ドラマみたいなかたちで上演する映像作品もあったし、ZOOMを使ってカメラ割りを駆使しているものもあった。それぞれ工夫がなされてて、興味深い。

演劇人、ただでは転ばない。頼もしい。

それらを一通り見た上で、僕は何をしよう。考えたのは、演劇です。

演劇

劇団なのだから、演劇をしたい。それはそこに拘るワケではないが、映像やりたいのならテレビ俳優を目指す何かになればいいし、わざわざこんな食えない世界に全身全霊飛び込もうなんて思いやしない。ものつくりの自由が保証されているから飛び込んだワケで、スポンサーやスタッフ、局の意向を聞きながら中身もキャスティングも口出しされながら作るなんて冗談じゃない。

いや、その「自由度」だけが僕が思う演劇の魅力ではない。客前。客前でも絶対に感染しないさせないされない、「安心して見られる」条件を揃えればいいのだ。

近々やります。ご期待下さい。むふー(鼻息荒い音)。ぶっちゃけ「俺なら出来る」と思ってます(てか思いついちゃった。てへぺろっ!)。

やってやるうううううっ!(虚空を見つめ)

投稿者: 宮川賢

宮川賢と申します。人は権力を持つとどうして威張り出すのかは未だ理解出来ないす。威張れる立場にあるから威張るのだとは思うけど、それを喜べるのはさもしいよ。

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