「ミレニアム1」

dragontatoo.jpg読み終わったので、近々「風呂本」に出します。へへへ。ビタみせで。最近、出してなかった理由は、あまり面白い本に出会っていなかったからでもあります。

スウェーデンで一番面白い小説、という触れ込みはハッタリじゃない。そう感じる気持ちのいい読後感。直線的なキャラクター「リスベット・サランデル」の愛らしいキャラクターがなんともいえない。非社交的な天才ハッカー。

ただ、問題が二つある。ひとつは。この驚異的な面白さの本を全部読むと、

・・・上下巻がそれぞれ三部。となると、一冊1600円とかだと、全部読んだら10000円かかっちゃうという事態。本読んで10000円って。ちょいたかくね?いや、まあ、サウスダコタのコールガールに1000万ドルをポンと手渡す僕でも、さすがに気後れ。だが、もう読んでしまったので、待てません。ぐっすん。

明日、2を買いに行こう。半泣きで。

もう一つの悲しい問題とは。それは、もうこの人の作品が読めないということ。スティーグ・ラーソンは、ジャーナリストとしての経験を生かしてこの作品を描いている。発表して全世界的に大ヒットとなった小説だが、その大ヒットを知らずに、他界している。なんとも残念な話。享年50歳。

つまり、読んでどんなに面白さに舌を巻いても、この人のその後の作品は絶対に読めないのであります。翻訳が正直甘いけど、それを除いても高評価だ。