来週本番ですっ!どりゃああっ!

いよいよ(はやいっ!)来週本番です。
「耳に息」アトリエ公演です。九月にやって十一月にまた。
芝居は楽しいのでうれしいですけどね、ばんばんやれるのは。
作りたくて仕方ない。座付きが台本が書けないなんて劇団の話をたまに耳にするけど、信じられない。書きたいことが山のようにあって、書いても書いても書きたい事が沸いてでる。もっともっと書いて書いてかきまくりたい。そう思うとこのペースは嬉しいです。とはいえ今年はこれが最後ですけどね。今年は三本のアトリエ公演でした。
自分が学生の時分に見ていた早稲新とか早稲小とか秘法とか劇団森とかは本当に小さい劇場や劇場とはいえないような場所で公演を打っていて、その中にいくつも忘れられない作品の数々があります。一本のTFだけを顔の真正面から浴びて独白する役者の熱情を見て触発された十八歳の時の体験は今でもはっきりと思い出します。逃げ場のない小さい空間は逆に表情芝居を詳らかに発信受信できるヒリヒリする空間です。
今回、宮川出演してませんが、


見てもらえればその理由もわかると思います(汗)。いろんな事は役者に託しました。
前回(9月)は「中年童貞」の物語でそれはそれはイカ臭い話だったので(もちろんそれはそれで楽しくて仕方なかったんですけどね。ケベさんともご一緒できたしね)、ということではないですが、今回は女性が中心にいる物語です。登場人物の女性二人は人妻と不倫相手なので、処女ではないでしょう。そういう意味でも前回とは大きく違いますね。
今日は音楽を当ててみました。音圧ほしければ役者の声を録音してその劇伴を使うシーンの台詞の言い回しから周波数帯域を出して、そこをまるでボーカルトラック以外のオケを作るようにミックスすれば、かなり共存できる(音楽のボリュームを下げずにすむ)事がわかってきたので(日々勉強ですな)、今回もアトリエの利便性をフル活用できていると思われます。
あ。今気づいたんですけど、今年は二度も初舞台の女優とご一緒です。「Chain」の羽飼まり嬢も初舞台だったし、今回の碧戸結香嬢も初舞台です。でも要素が大きく異なります。だから今まで気づかなかったです。今回は初舞台という「おいしいところ」を頂戴します。エロ親父目線でいうなら「新しい子いますよ、旦那、へっへっへ」に弱い感覚です。キャリアがないというキャリアは替えがきかないし、碧戸さん演じる未玖を見てもらえれば、テクニカルに見せないテクニックやデフォルトで持ち合わせるいくつもの要素を理解し、役者の努力はどこまで精進しても到達できない地点はあるなぁという「一番おもしろい」部分を感じてもらえると思います。
つまり、いい感じってことです。今日は稽古の後に、セキュリティと山ちゃんといろいろ作業をしました。明日もばりばり稽古して、ガッツリ濃密な(それでいて断定しづらい)物語を目指します。「求愛日和」という芝居では恋愛を玩具のように扱っておりましたが、今回は恋愛が持つ諸刃の剣を、つまり毒にも薬にもなる二面性を極端に描いてみようという試みです。結果、物語はこうなった。芝居を見て、恋愛っていいなぁと思うのかどうかはわかりませんし、人それぞれでしょうし、作り手が主張することは一切ないのですが、
ただまぁ、恋愛していないでこういうのを書くのは、なんだかズルしてるみたいだし、最近、立花隆が「取材してないで書いてる」なんて言われ始めているような感じであり、吉田類が最近「体調悪いらしくてあんまり飲んでないらしいよ」って言われているような感じであり、ともあれ申し訳ない気持ちでいっぱいなので、ちゃんと恋愛した方がいいんじゃねーの?とは思うのですが、
そうこうしているうちに明日いきなり恋に落ちて芝居どころじゃなくなるかもしれないのでそれはそれでそういった「去来」するものをも期待して待ちたいと思います(なんのこっちゃ)。

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