「凶悪」を読む。

しまった。取材で買った文庫本にのめり込んで読んでしまった。
5月公演「いるだけ。」に客演で出演して貰う妹尾青洸さんの役を掘り下げる為に、取材で買ったのが「凶悪」という新潮45の文庫本。ドキュメンタリーで文庫本ってどうもしっくりいかない。

文庫本というのは、夏目漱石「こころ」であり、「草枕」。小説、のイメージしかなかった。最近は文庫でドキュメンタリーが沢山ある。まぁ、「冷血」もドキュメンタリーといえば、そうだけど。

この「凶悪」に出てくる犯人のひでーことひでーこと。ホント、ひでーなー。ドキュメンタリーだから、真実でして、そうやって思うと、ホントにヒドイ。だが、どうしても、「文庫本」ということで、「フィクショナル」なイメージで読み続けているし、「楽しもう」としている。

そうだ。文庫本=小説、でもなくて、

文庫本=「娯楽」

なのでした。純文学を文庫で読む事も勿論あるけど、大抵が大衆文学。ミステリーとかサスペンスとか警察小説とかね。SFも。その手のもののように「ワクワクして」読んでしまった自分は、なんだか、リアルな殺人事件を扱っているにもかかわらず、自分を不謹慎に思ってしまった。だって、ページターナーだよ。俺のせいかなぁ?

なんてことを思ったり。ともあれ、取材も平行しつつ、台本を書き始めました。新作なので、来てね。

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