世襲ブギ

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2004年7月7日(水)~11日(日) シアターサンモールにて上演
開演・平日午後7時30分、 土曜日午後時と7時30分、日曜午後2時と6時

構成演出■宮川賢
出演■奈良チャボ、宮川賢、つん%つん、菅ジュース、いど、得田舞美、水谷日香理、大隈いちろう、小山剛志、野中真治、
平田浩二、阿部朋枝、山岸門人、大津ワイン、富田真之、福田加奈子、鈴木暁子、笹沢裕子、臼ゆみ、野村沙月、他

背景

板持庫輔は、一代でIT系ベンチャー企業の勝ち組となったカールUB株式会社の社長である。
二十歳で会社を興し三十数年、そろそろ後身に譲るべき時期となった。社内では、実績ある取締役の誰かが、との予想が大半だ。
しかし庫輔は頑なに思うことがあった。それは、我が子に会社を継がせること。

しかし、板持の一人息子航は、三十歳になる今まで会社員として働いたことがなく、二十代は親のスネを囓ってアマチュア・ロックバンドのボーカルとしてライブハウスに入り浸っていた。親バカな庫輔は、この道楽息子を社長にする為にどのような策を講ずるべきか思案した結果、一つの妙案に辿り着いた。
それは、十数年前から社員管理を委託していた、X社という企業の協力を得ることだった。

X社は、大手企業からの依頼を受けて、個々の社員の趣味、志向、性癖、交際相手などを一元管理して人事部に逐一報告する「社員のプライベートの管理」を行う会社である。これにより、依頼した企業は社員の動向、ヘッドハンティングの前兆や会社への不満指数を前もって把握でき、アクシデントを現出する前に片付けられ、極めて健全なる経営が可能となる。

板持社長が、法に触れる事を百も承知でこの社員管理の方法を選んだのは、ITベンチャーでは謀反が日常茶飯事であり、誰も信用出来ない事を身を以て体験したからだ。また、これまでの度重なる窮地を切り抜けてこられたのも、このやり方が奏功したからである。

カールUB株式会社の社員は、このような形で自分のプライバシーが会社に筒抜けになっている事実を誰ひとり知らない。
庫輔は、多額の報酬で徹底した社員管理を委託してきたこのX社の協力のもと、一人息子の航が最短期間で社長になるには、どの部署に入社させ、どのような業務スキルをアップさせ、どのような形で大きな功績を築く努力をすればいいのかを割り出そうと考えたのだ。

驚いたことに、X社でのシミュレート機能を用いれば、航がそれぞれの部署に入社した場合の人間関係や社内の評判を割り出せるのだ。
それどころか誰と恋に落ち、どの時期のプロジェクトで成果を上げ何年後に昇進できるか等まで見えてくる。
庫輔は盲信して愛息の人生をX社に委ねることにした…。

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