特定秘密保護法案が強行採決された。安倍総理は、数の暴力でごり押しした。その取り回しは維新の会にも批判されマスコミにも叩かれ続ける。
祖父の岸信介元総理は「安保反対」と国会を包囲されても信念を貫いたし、大叔父の佐藤栄作元総理は「沖縄密約」を結んだ張本人だし、なんてことを思うと「俺って信念を貫いてるぜ」と内心ご満悦に違いない。
NHK会長の任命権をもつ経営委員に、首相に近い顔ぶれをそろえた。メディアの異論を封じようとしたと批判されて当然の振る舞い。表現者としてお前はどうなんだ?と意見を求められる機会も増えた。学生運動ってこんな感じだったのかなぁと改めてノンポリな自分を確認。
基本は反対。でも決まっちゃったら仕方ない。それは、長がビジョンを持って国を運転するのだから意思を尊重するのはやむを得ない。そこは潔くなれたりする。選んだ僕らが悪いのよ。改めて「誰を選んでも叩く姿勢をマスコミは持たねばならない」という報道の鉄則を痛感する。
問題は、好きなように隠し通せる今後の可能性。よくなる部分も沢山あるし、外交関係とIT環境の長足の進歩を考えるとそのあたりの事を整備しないといけないことは理解出来る。そして、戦前のように「知らない国民を戦争へ引っ張り出す機運を簡単に作られてしまう」と危惧する金八先生の脚本小山内美江子先生の言葉もごもっとも。そして、そうそう厄介なことにはならないだろうことも理解出来るんだけれども、ただ、とんでもないバカ政党のお馬鹿が総理になった日にゃあ、いや、なんかの拍子にそうなった日にゃあ、それはそれは怖い事に繋がります。
何も言えなくなります。その日が来るかもしれないのが怖い。戦争が始まる可能性が芽生えた。様々な圧力が横行する可能性の芽ができた。それが怖い。そういう法律があっても仕方ないと思うし、それが時代なのだろうと思う。でも、急に不安定になったよね。なので、基本は反対なんだけど。ただ反対!反対!って言ってる人の短絡的な部分がなじめない。
ちゃんとやってくれりゃあ、賛成出来る要素を多少は感じられたのではないのかな。