本日、観に来てくれた女優と話して気付いたが、
演出家は見ています。
見つめます
稽古を管理するので、演出は役者を見ていますよね。稽古してる役者を、ですよ。普段の役者は僕はあまり見ません。ガッカリしたくないから(笑)。
今日、女優と再会して話しているうちに思い出したことがいくつか。稽古で役者を演出家は見ているということ。こんなに人を見つめる事ってそうそうないでしょ。道を歩いている人を見る張り込みデカでもこんなに凝視しないっしょ。交通量調査の人も車を見つめはしない。よね、きっと。
俺、演出していて、見つめているってことにあまり気付かなかったけど、確かに見つめてる。親の心子知らずって思う事もある。
見つめられた事もある
考えて見ると、数少ない機会だが映像作品に出た事もある僕。その時に感じたのは、そんな細かい部分までみてくれてるのかぁと思った事。編集作業で散々見られてる。出演者側の僕は、一日だけのロケでもあっちはずっとその素材を編集してる。打ち上げなどで話をすると、「ああ、愛されてるんだなぁ」と思う。その温度差に申し訳ない気持ちになる。
でもそれは、演出してる時の「親の心子知らず」と同じで、役者は演出家に見つめられ続けている事を知らない。
見つめる結果
結果、その人の個性を色々把握することになる。こういうことをすると魅力が出ないと解ればそれを出さないようにするし、これが魅力だ!と思えば、それをなるたけ出させるようにする。笑顔が無敵の女優ならそれを。気を抜くと阿呆面になる女優なら常に気が抜けないように。腰が綺麗な女優ならそういう立ち姿を。でもそれって、いちいち理由を話さずにそう指示してることがあるので、伝わってない。それでいい。親の心子知らずってのはそういうことでいい。
見るに堪える
で、結局、見るに堪えうる出演者ばかりをキャスティングするようになる。見ていて厭な人は頼みづらい。そして、何度も見飽きた後に本番が来る。でも何故か、「ああ、もう見なくていいんだ」という開放感はなく「もう見られないんだ」という寂寞が。
技術より魅力。
観に来てくだされ
明日の土曜日は当日券ありますので、ガンガンいらして下さい。大塚レ・サマースタジオです。年内は演劇はこれが最後です。次回公演は未定。てなこともあり、良かったら是非。「小さな声のおともだち」は宮川賢もエロオヤジで出演してます。初日以外は、ボタン掛け違えてないです(早替えでもないのに終始掛け違えていたらしい。とほほ。ゲネでは社会の窓開け放ってたし。とほほ)。
土曜日24日は、13時開演で14時30分開場です。
大塚レ・サマースタジオ(豊島区北大塚3-25-16伊納ビルB1)来てね★