新宿シアタートップスが閉館する。シアターガイドがムックを出すらしく、何やらコメントを求められた。
トップスビルの上にあり、何度となく舞台に立った。
客演で出た芝居。近藤芳正が一幕劇なのに急にバナナを小道具に使い、処理に困り長時間ポケットに入れ、ジンワリズボンに湿気を滲ませ、ガマン汁垂らせたっぽくなっていたのもトップスだった。
薔薇座のミュージカルの受付を手伝えば芝居を見せてくれる、と誘われ場内整理をしに行ったのもトップス。
KAWAIで東京バビロン寄席に出たのもトップス。
団しん也さんと小松政夫さんの二人のステージを見に行ったのもトップス。
マチネソワレの合間に仲良くなった共演者とウォーリーを探せを紀伊国屋で買ってウォーリーを探しまくったのはトップス喫茶。
何度となく知人の芝居を見に行ったのがトップス。
モリエールと並んで不評の調光卓とミキサー卓のトップス。
失踪した佐々木さんが支配人をしていたトップス。
西山水木に「私は何歳になってもトップスのハシゴを昇りたい」と言わせたトップス。
↑つまり、どんなに大きな興行の仕事ばかりになろうとも小劇場は出続ける、の意。楽屋から舞台へは、ハシゴだった。
地の利だけで、使いづらかったトップス(笑)。
結局96年に一度公演しただけだった、我が劇団(汗)。
思い入れは少ないだろう僕らだが、やっぱり劇場がなくなるのは寂しい。
プロセニアムアーチなんて論外だったし、客席の組み方も工夫が必要。袖もなければ裏もない。ビルだからエレベーターか外階段で搬入しなきゃいけない。
でもやっぱりなくなるのは悲しいね。祭りが終わるようで。
家の近くの
よく遊んだ
公園がなくなる
そんな気分。
さよならトップス。
また来てトップス。
東芸劇場。
ジァンジァン。
パモス青芸館。
スタジオ200。
アートシアター新宿。
スペースDEN。
シードホール。
そして、閉館したのに看板が出ている大塚ジェルスホール。
毎日見かけて悲しいよ。
なくなるホール。生まれるホール。
トップスはなくなっちゃうけど、
大塚レ・サマースタジオが出来たから、いっか?!