豪勢堂の横井さんが亡くなりまして、本日偲ぶ会。いろいろな舞台俳優が登場。もともとカナピンが所属する劇団の制作スタッフで、そこから声のタレント事務所を設立されて、沢山の舞台役者に仕事をふり続けて演劇界を下支えして下さった方であります。
演劇ってやるのは簡単で、免許もいらないし、劇場を借りられれば誰でも打てる。
そしてやる気さえ持続できればいつまででも出来る。という言い方も出来る。その分、食うのが大変で。勿論、食う事を考えると、ごく一部の人気劇団を除き、俳優たちは「やりたくない芝居」をやったり「面白いと思わないドラマや映画」に尻尾振って出演したりしないとなりません。ただ出るだけで満足できる純粋な俳優さんはそれでいいと思うのですがね。しかも、そこにプロダクションが絡んでくると、当然営利主義になりますし、マネジャーを食わしていかにゃあならん、となります。利益率のいいマスコミの仕事を優先させてコストパフォーマンスが極めて低い舞台の仕事はどんどん後回しになっていく。
なのに、なくなった横井さんの豪勢堂では、とても舞台に理解があって、演劇出演に嫌な顔せずに俳優を送り出してくれる。大沢事務所に移るまえの東地宏樹さんがビタミン大使「ABC」に出てくれていた時期というのは、横井さんの事務所の所属だった為に、本当に助かりました。それは、そのままいい芝居を育む力になっていただろうし、劇団を育てていたに等しい。沢山の舞台俳優が彼に支えられておったのだと思います。
ついぞ先日まで一緒だった藤崎さんともお話して故人を偲びました。東京壱組の役者だった岩尾万太郎にも会えたし、大阪のどかのマネジャー石田さんにも急に声かけられたりしてビックリしたし(繋がってるのね)、金田智行さんにも会えましたしね。あ、東地宏樹さんも小梶直人さんもいました。中島聡夫妻にも会えたしね。あ、「いただきます!」の先輩でもある伊沢弘さんもいらっしゃった。深沢敦さんとかね。何よりラジオCMディレクターの関さんが社長を継ぐというのも泣ける話。
心よりご冥福をお祈りします。沢山のエネルギーをありがとうございました。
そしてお詫び。慌てて中に入ろうとして名刺を渡したつもりが、名刺入れの一番上に入っていた(昨日貰った)四谷三丁目劇場の秘書の女性の方の名刺を渡してしまって、受付をあたふたさせてしまってすいませんでした。すんげー久しぶりに会う豪勢堂のスタッフの方々が会場に入ってしまった僕を探して(宮川さん、改名されたかと思いきや、余りにもお名前が違い過ぎるので)とこっそり。お手数おかけしました、すいません。そりゃそうだよね、名前が律子って名刺じゃあなぁ。豪勢堂の皆さんすいませんでした。