DM作業が終わり、

DM作業が終わりました。手伝ってくれたKくん、本当にありがとう。

あんだけしか人数がいないのに、カムイとかいたのに、準備含めて18時間ぐらいかかったけど、俺とか、その為に前日サウナ泊とかしちゃったけど、まぁでも、終わって良かった。

まもなく、お客様のお手元に届くと思いますので、どうぞお楽しみにっ! 今回は、経費削減の為、シール付きの封筒ではなく、ノリやテープで封をしています。糊の係は大津ワインでした。つけ具合の感覚が定まるまでは、「はみ出してんじゃねぇよ」とか言われてました。会場で大津を見かけたら、「糊お疲れさん!」と声をかけてやって下さい。嘘。

jipangu-a.jpgさて。そんなワケで公演「ブラザー・リコのJipangu大逆転」が始動です。
ビリー・ロングマン原作、宮川賢脚本演出のこの作品は11年前に初演しています。多少の手直しは入るものの、概ね台本は変わらず。となるとキャスティングも「イメージ通りの役者さん」を探す作業から入る。

例えば、去年秋など新作上演だと、先に出演者決定してから、その役者に誂えるように芝居を書く。当て書きですね。僕は「その人でないと成立しない」役に近づけないと「そのひとに演じて貰う」意味がないと思っておりますので、とかくジックリ稽古をさせて頂く。芝居づくりは出来を「作業量」が左右することを知っている役者陣は、初手合わせであろうと、その稽古につきあってくれる。

おかげで、全員に当て書きが出来る。当て書きどころか、劇団員に対しては十年単位で見ているから「前回こういう役だったから、今回はこういうので」とか「そろそろストーリーテリング系を」とか裏の課題もあるので、座長としても戯作者に注文をつけている部分も多くそれにも応える。

つまり衣装は誂えないけど役は誂える。その愛情に誇りを持ってるのが新作上演だ。

が。今回は再演。作り方が違う。まず、そのような長い稽古スケジュールを押さえたりはしない。テキパキと短期間の稽古でサックリ作ろうとしていきます。商業演劇ほどじゃないにせよ、今回GWも現段階では稽古はお休みだし。

 

いやあ、初めてですよ。春の公演で5月の公演で、連休が稽古休みだなんて。出演者の役者たちも是非私生活を充実させて下さい。「えーっ。連休稽古? また旅行行けないじゃんっ!」と彼女に叱られたり、彼氏と険悪ムードになったりしがちな生活サイクルですが。ここはひとつ。自分はそういう生活を当たり前にこの年齢まできたけど、今になって、若い頃、女子とデートとかしてたらもっとふくよかな作品が描けてたのかなぁ?とか思うしね。だから、多少は人並みな青春を謳歌して貰いたい、とも思うので。それは役者に対する甘やかしではなく、そうする事で演技に深みが出る役者を育てることでの間接的な文化貢献だとも思っている。

なんて恩着せがましく書いてるけど、今回のメンバーもこれまた表現者然とした顔ぶれで、あんまりその辺りのことに「えっ、連休お休み!わぁウレシイっ!」と思うような程度の人はいない。何より客前で仕事をすることを優先するメンバーがまた揃った。というかそういう人たちに吸い込まれるように出演依頼してしまう。それさえあれば、というのもあるしね。

ともあれ、稽古期間が短いのでサックリ濃密に高い集中力での役者の努力が必須となる。養成所でも高校演劇でもないので、「出来るまで」やることはせずに、出来なければ「その人の出来る別の手法」に切り替えるかカットするか、ドライに時間優先していくと思われ。それがお互いの為なのでね。(^_^;)

もう一つ。新作と違うこと。それは「誂えていない」ので、「イメージ通りの役者」との出会いが必要だったこと。魅力ある方々を並べてそれに合わせて台本を書く作業と違って、こういうイメージの人がいい!というのが強くハッキリしているのが再演だ。なので、今回は色んな事務所さんに役者さんのご紹介をお願いした。

いやあ。なんとかなるもんです。出会えるもんですね。ピッタリな配役に。探せばいるじゃんっ! だてに役者探しに金かけてないじゃん! 大満足な結果でございます。芝居ってイイ男、イイ女ばかりを揃えればいいワケでもないじゃないですか。この人の相方だから、このタイプ!とか、こういう芝居だから、このヒロインっ! とかね。

今回は漫画が原作なので、「非現実感」の強いキャラクターで「尚かつ(浮世離れした)物語を成立させてくれるひたむきさ」を兼ね備える人が必須だった。特に僕や奈良チャボは「舞台役者!」って感じになっちゃうだろうから、その中に埋没してしまわない「別の要素」で「強い武器」を持つ人も必要だった。

そんな人たちに出会えたので、現段階ではかなり満足です。DM作業も終わったから、もう大半の仕事は終わったような印象です。あとは本番宜しくっ!的な(笑)。 

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