菅家さんが「真っ白い無罪」を手に入れた。
裁判官が、感情を込めて謝意を伝え、それに菅家さんは「心がこもっていると感じた」という。
では、これでシャンシャン手打ちか。いやちがう。
ではなにが。そのあたりも菅家さんが会見で触れる。
謝罪しない当時の警察官、検察官にはまだまだ納得できない。
これはまさにそうだ。当事者を守るために今の裁判官が心を込めたのか?と穿ちたくなる。つまりチームプレイ?とね。当事者が謝罪すると、周囲の目がひどい、嫌がらせもされる。襲われたり絡まれたりたかられたりするやもしれない。それはそれで可哀想だから、謝罪させないように計らった?なんてね。
また、菅家さんはこうも。
裁判としては終わりだが、真犯人を許さないで捕まえてほしい。
完璧だ。
正義感があり、なおかつ、元となった事件の被害者をおもんぱかるパーフェクトな言葉。
菅家さん無罪で歓喜にわくいま、被害者の苦笑いを配慮し、なおかつ菅家さんだから説得力を帯びる「正義感」が垣間見える。
ホリエモンが株で大損こいた人らから訴えられた。
理由はこうだ。「自分は株で全財産を失って家を売り払い、生活を切り詰め続けている。なのに彼(モンね)の生活はどうだ。高級レストランに出入りしてタレントと浮き名を流す。なんか違うだろう、と。許せない」と。
おもんぱかってないよね。
菅家さんは、完璧におもんぱかってる。
配慮から、発言から冷静さから、すべてが完璧だ。今の彼ならアーネスト・ホーストにも勝てるね。
そして。普通に考えると必要ないと判断しがちな新聞社が掲載した菅家さんの笑顔。
朝日新聞のそれはメダル真央ちゃんよりも大きいようだ。
ただ老人が笑ってるだけの写真。だけど、大きく、カラーで。
どんな文章よりもこの写真。もっとも伝わる。会ったこともないおじいさんが笑う写真を見て涙が止まらない。