劇団は、継続的な活動その物が作品だから、公演単位の成功を一概に論じがたい。
若手の育て方もそうで、少しいいからと大役与えてコケると干さねばならなくなり、劇団にとって痛手。
劇作自体にも将来の為の、を考えることが多い。
ここ十年やって来たのは「安心して見られない喜劇的な物語」。喜劇的な演出って、安心して観られる、とか、お年寄りからお子様まで、みたいな敷居を下げる要素に受け止められるが、おっかない話を見やすくしたり、重い主題を軽く見せかけたり、手法の使い方はまだまだ汎用性あるべきで。
更に細かい部分で次へ繋がる事を仕込みますが、今回終えたばかりの「ヒポクリティカル・アイランド」は、作劇的に次のどーゆーことに繋がるのかが、凡庸としています。
もともと20年前からパーティシーンのわさわさは得意だったし、クロストークもやっていた。でも、あんだけみんなで苦労したんだから、何かが必ず残るだろうな。
まぁ、じっくり箱書きしてジックリ取材して臨めば(なのに取材対象に入れ込みすぎなければ)、なんでも書けるということでいいのではないか。一番は創作意欲。