GWなのに稽古ばかりで役者さんには申し訳ない。でも、まぁ、仕方ない。そういえば、芝居を始めてから連休をまるまる休んだのは一回だけだ。
一度だけ、インドに旅行にいった。
これはニューデリーで撮影したもの。オールドデリーとはえらい違いでびっくりした。いろいろなことがね。
45度という気温だった。夕立を食らった人は、雨をよけながら軒下から軒下へピョンピョンと走り、駅へ向かうでしょう。あれと同じ状態で、「日差し」を避けながら日陰から日陰へ「せーのっ」と走った覚えがある。それでも暑いのが好きな僕は、とても気持ちいい。
暑いのが好きなのは「汗をかく」のが気持ちいいからです。汗をかくのが好きなのでしょうか。運動不足だからか代謝が有り難いということか。風呂も好きだし。サウナとか大好き。タナカカツキさんのサウナ道はまだ読んでないけど。
その連休でいったインドはとても面白くて自分の中の物差しが大きく変わった音がした。それに自分で気づく旅行だった。ビートルズもインドにいって世界観が変わったしね。人の物差しなんてものは、とてもちっぽけなもので、場所によって随分違うということを痛感した。
そして、今回の芝居「煙突守とルール」も、決まりに縛られる人たちとそれから解き放たれたい衝動との戦いを描く。インドにあるルールは東京のそれとは大きく違う。秩序だっているのに、価値観がまるで違う。不思議だ。バラナシでガンジスに流れる遺体を見ながらぼーっとすると、自分の悩みだとか仕事だとか夢だとか人生だとか、そんなものはとてもちっぽけなものとしか思えず、いろいろなことがどーでもいいと思えて仕方ない。何しろインド旅行は一人旅をお薦めします。そういえば、イマルさんにも「インドは女子一人だと危険ですか?」って訊かれたっけ。うん、危険。と思うよ。でも、我らがたかのてるこサンの言葉を借りるとこうなる。「二人で行くから危険なんですよ! 一人で行けば慢心はないでしょ? ガードは堅くなるでしょ? だから一人で行くべきなんですよ! 一人でびくびく行くのが一番安全なんですよ!」。これも正論。
場所を限定していないですが、今回の物語の登場人物がいるのは海の近くであることだけがわかっています。そして日本であるらしいことも。でも、そこにあるルールは当たり前のルールであるにも関わらず、そこの人は執拗なまでに「守ろう」と努力している。ようです。
ルールなんて破ったっていいじゃないか?!
と思った理由は、当日配布のパンフレットでのご挨拶で書きました。だって。ねぇ。さて、明日も稽古頑張りますっ。良かったら見に来てねっ。v-mise.comで販売中っ! どりゃああっ!