1997年9月 ニュー銀山閣に泊まるのだけはにて上演
構成演出■宮川賢
出演■宮川賢、金田智行、武田義晴、河野景子、ビーグル大塚、いど、九里美保、他
「ニュー銀山閣に泊まるのだけは」の中で登場したタバコサイズの牌の新ゲーム「アイランズ・フェイス」、本編ではあまり登場しませんでしたが、公式ルールがあるので、ここにいくつか「手役」を紹介します。
二人で対戦します。アイランズを上部に3枚、下部に3枚セッティングできるアイランズケースに合計6枚のアイランドをまず、取ります。
一枚めくっては一枚要らないのを捨てる。それを3ターン繰り返し、勝負です。勝負は、相手が下のアイランズ(3枚)の中から一枚を指定します。
指定された側は、そのアイランドと上(3枚のうち)の任意の2枚を組み合わせて役を作らなければなりません。役が作れなければブタです。
役の大小で勝敗を決します。
- スマイル・スリー
・・・ 笑顔三枚を集めると「スマイルスリー」になります。
- ブラディ・ノーズ
・・・ 鼻血を出している顔3枚を集めると「ブラディ・ノーズ」になります。
- トリオ・ザ・コマーシャル
・・・ この三枚を集めると花札で云うところの「猪鹿蝶」ともいうべき高い手役、「トリオ・ザ・コマーシャル」になります。
- トリオ・ザ・駆け込み乗車
・・・ この三枚を集めると、幻の役「トリオ・ザ・駆け込み乗車」になります。
これは、本年度から新ルールとして加わった手役で、公式戦では、創始者の島さんしか和了した人がいません。
一見地味に見えて、「笑ってはにかむ顔・泣いて悔しがる顔・口笛で誤魔化す顔」全部、サラリーマンが駆け込み乗車に失敗した時に見せる定番の表情ですね。
別名「満員のエレベーターおならブートリオ」「英語が喋れないのに外人に道を聞かれたヤツトリオ」「恋人と一緒の時に犬のウンコ踏んじゃったヤツトリオ」とも云われています。
何しろ人は、「バツが悪い時」というのは、この三種類のどれかのリアクションなのでしょうか。
つまり、このゲームは、上部にどれだけ汎用性のあるアイランドを並べられるかが勝負となります。
相手に(下の)どれを指定されるか判らない為、勘と経験則がモノを云う知的ゲームであると言えるでしょう。
■役は他に、鼻血、口紅など赤が入ったアイランドを3枚集める「レッド・スリー」や、「見ざる云わざる聞かざる」を集めた「マンキー・スリー」などがあります。
では、最後に、実戦に置き換えて勝負どころを詳しくご説明しておきましょう。
■例えば、上部に「笑顔」「笑顔」「口笛」を並べ、下に「笑顔」「泣き顔」「○○○(何か)」を並べた状態で勝負したとします。
相手の(下の中からの)指定が「笑顔」であれば、「スマイル・スリー」が完成、「泣き顔」を指定されたら「トリオ・ザ・駆け込み乗車」が完成します。
その変わり、その二つ以外の「○○○(何か)」を指定されたら「ブタ」となってしまうワケです。
■トリオ・ザ・コマーシャルのように「その役以外では使い道がないアイランド(コーヒーと口紅)」を二枚上に残すということは、
かなりの博打的勝負ということになりますが、下の三枚を全て残りのトリオ・ザ・コマーシャルに必要なアイランド(この場合は「焼きそば」)を並べれば、
相手が「右・中・左」のどれを指定しても「トリオ・ザ・コマーシャル」が完成することとなります。