新聞てなぁに?

たまに思うよ。新聞って何だろう。今やラジオとテレビは「オールドメディア」と言われているけど、古墳メディアのようなものかな。
東京にいると、


天声人語の朝日を読む人がいて、震災以降東京新聞に変えた人がいて、もとより産経新聞の人がいて、「えー、名人戦なくなっちゃったけど、まーいーや」と毎日新聞を取り続ける人がいて、一応G党だからなぁと読売新聞をとるひとがいて、と様々ですが、
地方だと、地方紙を読む人がとても多い。この事は、失礼な話「民度」を下げてるんじゃねぇの? とずっと思っていた。今も思っている所もある。なんだか地方紙って「NAVERまとめ」みたいな印象(すんません)。
そして、一応ラジオ番組をやったりしてると複数の新聞を放送局で読む。そのため、比較して地方紙を読む事になる。するとやはり気になることはいくつもある。それを「気にしない」けど、やはり「?」と思う事もあり。
例えば、先日、とある地方紙の見出しに「若い女性六割が半減」とあった。もう。何がなんだかわからない。なんだこの馬鹿見出し。
若い女性の六割が半減
だぜ。じゃ3割ってこと? で、何が三割なの? まるでわかんないでしょ。

地方から大都市への人口流出が現在のペースで続けば、30年間で20〜30代の女性が半分以下に減る自治体は896市区町村に上るとの試算を、有識者らでつくる「日本創成会議」の分科会が8日発表した。過疎地を中心に全自治体の半数に当たる。座長の増田寛也元総務相は記者会見で「自治体の運営が難しくなり、将来消滅する可能性がある」と地域崩壊の危機を指摘。魅力ある地方の拠点都市をつくるといった東京一極集中の是正や、出生率を上げるための対策を提言した。

上記は茨城新聞からの引用です。要は「近い将来に、全国の自治体のうち六割で若い女性が半分になってしまうという試算が出た」という話。ちなみに茨城新聞はちゃんとわかりやすく「全国自治体5割で若い女性半減 有識者会議40年試算」と見出しにある。俺が見た地方紙は「若い女性、六割が半減」。声出して笑っちゃったもの。そんな何一つ解らない見出しがあるかよ。それを編集長がオッケーしてるってのも凄い。そんなのを読まされてる人たちが可哀想だし不安だ。
いや、無理矢理納得出来なくもないよ。
若い女性の六割の胸のサイズが半分くらいになる
若い女性の「六割そば」が好きな人が半減していて「十割そば」が人気らしい
とかね。でも確信は持てない。やはり本文を読まないと「まるで解らない」。見出しは内容をかいつまんで紹介するものではないのか?? 呆れて吐きそうだったよあたしゃ。一面だものしかも。
だが、「河北新報のいちばん長い日」これには涙を禁じ得なかった。来週古本屋さんが来るので、再読した。また読みたくなったら図書館で借りたらいいや、と。河北新報も所謂地方紙だが、これを読むと「六割が半減」とはまるで印象が違う。ローカルの新聞でしか出来ない事をしっかりと理解している。地方紙はこうでなくちゃ。どんな大手新聞社にも敵わない土着。
いくつもあった名言のうち、僕が印象深かったのはこれだ。
「我々は全員が被害者だ。この時期、誰かを何かを非難することは絶対にしないようにしよう」
熱い冷静。うん。

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