芝居やってると春と秋が打ち頃で。
正月休みはあるけど、五月の連休と夏休みはほぼない。やり続けているから、全くといっていいほど休みをその時期にとれたことがない。19歳の時から。
そのことをいやだなぁと思った事はこれまでなかったけど、最近思うようになってきたのは、年を取ったからかなぁ。あと何十年生きられるかわからないけれども、時おり
「あー。夏休みにフジロック行きたいなぁ」とか
「あー。夏休みに泊まりがけの旅行に行きたいなぁ」とか
ふと思うようになってきました。老いたねぇ。
表現欲が萎えてきたってことはまるでないんですけどね、やりたいことが次々に出てきて、どういう順番でどういう仕方でやっていこうかということを熟慮してるだけの話で。また、優先順位の部分で、劇団があるから、そうなると合間はこれしか出来ないなぁ、とか、ラジオやってるから、これはしばらく無理だなぁ、とかね。十年越しの企画もまだ温めてるし。
オリンピックも、見ると明日の体調がヤバイ!と思いながらも、「いや、生放送を毎日やってるんだから見るのも仕事!」なんて言って見てたりしますけど、そういう「見る事への後ろめたさ」のない精神状態でのびのびとビール飲みながら「ただそれを楽しみながら」みたいなぁなんてことをふと思ったりね。
常に「あー、台本書かなきゃ!」とか「あー、明日〆切だ!」とかそんなんばっかだとね。
最近気づいた自分のよくない所、というか、下手糞な所は、
適当に切り上げるってことが出来ない所。
これでこの作品はできあがり!って切り上げちゃえば、
番組作りも、
芝居も、
コンテンツも、
量産出来る。
でも、どう見ても、精魂込めて作り込んだものの方が作品としても吸引力はあると思うんよ。
誰のどういう表現物を見ても。
根本敬さんの漫画で彼が描き上げて10キロ痩せたという話を聞いても「ああ、あの本なら納得!」と思うし、映画もコマカーイ所に拘りまくってる作品は見ていて気持ちいい。
一人のセンスで細部まで行き届いた作品は文学であれ芝居であれ映画であれ、気持ちいい。チームワークでゴージャスなものはあまり好きではないので。
なんてことはさておき。ユーロ2012を見てしまったので、五輪はあまり見ないようにします。夏を制したものは芝居を制するって言うしね。言わないけど。
さて。今日の一曲。
meiko “Stuck on you” !! 可愛いよっ☆エリザ・ドリトル以来だよっ!